【年金】65歳受給は損?『脱・税理士スガワラくん』で学んだ、手取りを最大化する「繰り上げ受給」の真実

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「年金は繰り下げて増やした方がお得」 「人生100年時代だから、70歳まで我慢すべき」

世間ではよくこう言われますが、本当にそうなのでしょうか?

最近、税金のプロである「脱・税理士スガワラくん」のYouTube動画を見て勉強したところ、その常識が覆されました。税理士ならではの視点である「税金」と「手取り率」で考えると、全く違う正解が見えてきたのです。

今回は、動画で学んだ「損をしない年金の受け取り方」をシェアします。

結論:迷ったら「早くもらう(繰り上げ受給)」が正解

動画の結論から言うと、「年金以外の収入がないなら、60歳から早くもらった方が得」という内容でした。

一般的には「繰り下げて増額」が推奨されがちですが、菅原氏によると、「迷ったら早くもらう」がベターだそうです。

その理由は、単なる受給総額の計算だけでなく、「税金の仕組み」と「健康寿命」にありました。

理由1:長生きリスクの損益分岐点は「81〜82歳」

まず、基本の数字をおさらいです。標準は65歳受給ですが、早めることも遅らせることもできます。

• 早くもらう(繰り上げ):1ヶ月早めるごとに0.4%減額。60歳からもらうと24%減額

• 遅くもらう(繰り下げ):1ヶ月遅らせるごとに0.7%増額。70歳からもらうと42%増額

「42%も増えるなら待つべきでは?」と思いますよね。私もそう思っていました。

 しかし、受給総額が逆転する(遅くもらった方が得になる)分岐点は、約81〜82歳だそうです。

• 82歳以上生きる自信がある → 遅くもらうのがお得

• 自信がない → 早くもらうのがお得

日本人の平均寿命(男性81歳、女性87歳)を考えると、男性はかなりギリギリのライン。さらに健康寿命(元気に動ける年齢)は男性72歳、女性75歳です。

「お金は元気なうちに使わないと意味がない」と考えると、80代後半でお金持ちになるより、60代から受け取って楽しむ方が賢い選択と言えそうです。

理由2:衝撃の事実!「もらう額を減らした方が手取り率は高い」

ここが一番の学びでした。 年金は「雑所得」として、所得税と住民税がかかります(ここを忘れがち!)。

日本の税金は累進課税なので、年収が高ければ高いほど、税率も高くなります。

• 遅くもらって年金額を増やす

    ◦ 額面は増えるが、税率も高くなる。

    ◦ 結果、税金でガッポリ引かれ、手取りの割合(率)は減る

• 早くもらって年金額を減らす

    ◦ 額面は減るが、税金が安く済む(または非課税になる)。

    ◦ 結果、手取りの割合(率)は高くなる

菅原氏いわく、「年金だけの生活なら、あえて早くもらって年収を低く抑え、手取り率を上げた方がいい」とのこと。これは目からウロコでした。

パターン別:最適な戦略はこれだ!

動画では、状況別に「どう動くべきか」の最適解も解説されていました。

1. 仕事を辞めて収入がない人

→【60歳からの繰り上げ受給】がおすすめ 収入がないなら、税率の低い60歳から受け取り、そのお金を資産運用に回して増やすのも一つの手だそうです。

2. 65歳以降もバリバリ稼ぐ人(社長や現役会社員)

→【繰り下げ受給(引退してから受給)】がおすすめ ここが注意点です。給与収入がある時に年金をもらうと、「給与+年金」で税率が跳ね上がります。

さらに収入が多いと「在職老齢年金」の制度で年金がカットされるリスクもあります。 「働いている間は年金をもらわず、引退して収入がなくなってから年金をもらう」のが、税金を抑えるコツだそうです。

3. 【裏技】60歳で定年退職する場合

→【失業手当 → 年金】のコンボが最強 60歳で辞めたら、まずは「失業手当」をもらいます(これは税金がかかりません!)。失業手当と年金は同時にもらえないので、「失業手当をもらいきってから(62歳頃)、年金を繰り上げ受給する」のが最も無駄のない最強プランとのことでした。

まとめ:自分の「引退時期」で決めよう

今回の動画で学んだ結論は以下の通りです。

• 働かないなら、早くもらう。

• 働くなら、引退してから遅くもらう。

• 迷ったら、早くもらう(約81歳まで生きないと元が取れないから)。

ちなみに、実際に繰り上げ受給(早め)をしている人は全体の約1割、繰り下げ(遅め)をしている人は約2%しかいないそうです。

「将来年金制度が変わるかもしれない」「減額されるかもしれない」というリスクを考えても、「もらえるものは早くもらっておく」のが精神衛生上も良さそうだと感じました。

皆さんも、なんとなく65歳を待つのではなく、ご自身の「働く予定」と合わせてシミュレーションしてみてはいかがでしょうか?

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