「投資なんて、お金持ちがやるものでしょ?」 「50代から始めたって、もう手遅れなんじゃないか……」
正直に言うと、僕も6年前まではそう思っていました。 しかし、56歳になった今、声を大にして言えます。
「決して遅くはない」と。
僕は50歳の時にある「経済のルール」に気づき、重い腰を上げて積立NISAとiDeCoを始めました。その結果、たった6年で積み立てた資産(元本)は「2倍」にまで増えています。
これは僕に特別な投資の才能があったからではありません。300年前から変わらない「資本主義の攻略法」を、ただ実践しただけなんです。
今回は、僕が50歳でようやく気づいた残酷な現実「r > g」の話と、そこから脱出して資産を築くための具体的な方法について、私の実体験を交えてお話しします。
なぜ「真面目に働く」だけではお金持ちになれないのか?
毎日満員電車に揺られ、クタクタになるまで働いているのに、なぜか生活が楽にならない。一方で、働いているようには見えないお金持ちは、ますます裕福になっていく。
この理不尽な現実の正体は、フランスの経済学者トマ・ピケティが300年分のデータを分析して導き出した、ある数式に隠されていました。
300年の歴史が証明した残酷な数式「r > g」とは
その数式がこれです。
r>g
これだけだと数学の授業みたいですが、中身はシンプルです。
- r(リターン):お金がお金を増やすスピード(投資・資産運用)
- g(グロース):人間が働いて給料が増えるスピード(労働・経済成長)
この式が示しているのは、「人間が汗水たらして働くペースよりも、資産が勝手に増えていくペースの方が、いつの時代も圧倒的に速い」という事実です。
お給料は「単利」、資産は「複利」で増える
なぜ、これほど差が開くのでしょうか。それは「増え方」の質が違うからです。
私たちのお給料(労働収入)は、家賃や食費などの生活費に使ってしまえば、そこでリセットされます。 「今年は頑張ったから、来年は自動的に貯金が2倍になる!」なんてことはありませんよね。使えばゼロになり、また翌月イチから働き直しです。
一方で、資産(株や不動産など)は「複利(ふくり)」という魔法を使います。 雪だるまが坂を転がるように、増えた利子がさらに次の利子を生み、勝手に自己増殖していくのです。
日本人が陥りやすい「労働者の罠」
私たちは学校で「真面目に働くこと」は教わりますが、「お金に働いてもらうこと」は教わりません。その結果、多くの日本人はある「罠」に陥っています。
自転車を漕ぎ続ける「労働」と、自動で進む「資本」
労働だけの生活は、言ってみれば「自転車操業」です。 ペダルを漕ぎ続けている間は進みますが、病気や怪我、あるいは定年で漕ぐのを止めた瞬間、自転車は倒れてしまいます。
一方で、資本家(資産を持っている人)は「スポーツカー」に乗っています。 彼らはアクセルを軽く踏むだけで、自転車を漕ぐ私たちがどんなに頑張っても追いつけないスピードで、資産を増やしていきます。
これが「r > g」の格差です。
銀行預金だけでは「負け確定」な理由
「でも、銀行に預けておけば安心でしょ?」 そう思うかもしれません。しかし、今の日本の金利はほぼ0%。銀行にお金を置いておいても、スポーツカーどころか、タイヤの空気すら入りません。
むしろ、物価が上がればお金の価値は下がります。銀行にお金を眠らせておくことは、資産を目減りさせているのと同じことなのです。
【実体験】50歳から始めて6年で資産が2倍になった話
偉そうなことを言っていますが、私がこの事実に気づいたのは50歳の時でした。かなり遅いスタートです。
50代の僕が「積立NISA」と「iDeCo」を始めたきっかけ
50歳を目前にして、「このまま定年を迎えたら、老後はどうなるんだろう?」という強烈な不安に襲われました。 そこで、「労働(g)」だけに頼るのをやめ、「資本(r)」の世界に足を踏み入れる決意をしたのです。
私がやったことはシンプルです。
- 国の制度である「積立NISA(現:新NISA)」と「iDeCo(イデコ)」の口座を開設する。
- 毎月の給料から、無理のない範囲で自動引き落とし設定にする。
- 買う商品は、世界中に分散投資する「インデックスファンド」にする。
あとは放置です。
実際の成果報告:労働以外に「お金」にも働いてもらった結果
それから6年。現在56歳になった私の口座はどうなったか。
なんと、積み立てた元本は「約2倍」に増えています。
私がマッサージの仕事をしている間も、寝ている間も、旅行に行っている間も、お金たちが「r(資本)」のフィールドで働き続け、仲間を連れてきてくれたのです。
「お金に働いてもらう」という感覚を肌で感じた瞬間でした。 50代から始めても、ここまでの結果が出たのです。
一般庶民に残された最強の武器「インデックスファンド」
「投資」というと、パソコンの画面に張り付いて株価をチェックするイメージがあるかもしれません。でも、私がやったのは「インデックスファンドの積立」だけです。
なぜ「個別株」ではなく「インデックス」なのか?
インデックスファンドとは、「世界中の優良企業の株を、お弁当の詰め合わせパックのようにして丸ごと買う」仕組みです。
- どの株が上がるか予想する必要がない。
- プロの投資家でも勝てない「市場平均」の成績を、誰でも出せる。
- 手数料が激安。
これを使えば、私たち一般人でも、世界の大富豪たちが享受している「r(資本の成長)」の恩恵を、少額から受けることができます。
給料(g)を資産(r)に移す「マネーマシンの作り方」
攻略法はたった一つ。
「労働(g)で稼いだお金を、できるだけ多く資産(r)に移し替えること」
毎月のお給料を全部使い切るのではなく、少しでも節約して、その分を証券口座(NISAやiDeCo)に入金する。 これを淡々と繰り返すだけで、あなたは「自転車」から「スポーツカー」へと、徐々に乗り換えていくことができるのです。
まとめ:20代〜50代へ。今からでも「資本家」の列に並ぼう
「悲しいけど、それが資本主義なのよ」
ガンダムに出てくるセリフのように、この「r > g」の法則は変えられない現実です。真面目にコツコツ働くだけで幸せになれた時代は、残念ながら終わってしまいました。
でも、絶望する必要はありません。 私たちには、かつての庶民にはなかった「ネット証券」や「インデックスファンド」という武器があります。
- 20代・30代の方へ:あなたたちには「時間」という最強の味方がいます。今から少額でも始めれば、将来とてつもない資産になっているはずです。
- 40代・50代の方へ:私を見てください。50歳から始めても、6年で資産は倍増しました。今日が一番若い日です。今からでも絶対に遅くありません。
労働者として働きながら、資本家としての顔も持つ。 これこそが、格差社会を生き抜くための、唯一にして最強の「ライフバランス」だと私は思います。


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